江戸時代末期、黒船を見るために庶民たちが海まで歩いて行ったというエピソードに基づいて、市民が横浜の商店街に立ち寄りながら、古道や名所・旧跡、歴史的建造物を巡って街歩きを楽しむ「横濱あきないまちウォークラリー」を2006年に初めて開催いたしました。このウォークラリーの企画と運営には、地元の商店街関係者、市内大学の教員や学生、市内で様々な地域貢献活動に取り組んでいるNPOやコミュニティ・ビジネス等の関係者のほか、行政や商工会議所の関係者もプライベートな立場で携わっており、「市民による市民のためのイベント」として各方面より高い評価をいただいております。
初回の2006年は、旧宿場町の戸塚(富塚八幡宮)を起点とし、中区の開港広場まで市内4区(戸塚、保土ヶ谷、西、中)にまたがる約20キロのコースを設置して実施いたしましたが、天候に恵まれたこともあり、約800人の市民にご参加いただきました。また、スタート地点や経過地の商店街、およびゴール地点ではウォークラリーにあわせて様々なウェルカム・イベントを開催し、全体で10,000人を超える方々のご参加がありました。そして、これらにご参加いただいた方々からは、「今まで見過ごしてきた商店街や地域の魅力を再発見できた」とか「それぞれの地点でのウェルカム・イベントによるもてなしが嬉しかった」等の声を伺っております。
3回目の開催となった昨年は、ゴール地点を鶴見銀座商店街と戸塚駅東口ペデストリアンデッキ(ラピス商店会)の2箇所とし、市内15区にまたがる4コース(鶴見ゴール、戸塚ゴール、各2コース)を設置して10月26日に開催いたしましたが、誠に残念なことに午前中は雨、午後もすっきりしない天気の中での開催となってしまいました。しかし、それでも4コースあわせて200人を超える市民が参加してくださり、ウォークラリー・イベントには根強いファンがいることを実感いたしました。なお、2箇所のゴール地点で開催されたゴール・イベントは悪天候の中でも大いに盛り上がり、あわせて8,000人以上を集客しております。
そして、いよいよ今年は横浜開港150周年の年。私たちは、この記念すべき年に市内18区すべての商店街が関わるウォークラリー・コースを設営できるよう、これまで運営ノウハウを蓄積してまいりました。しかし昨年、15区にまたがる4コースで実施したところ、参加した方々から「どのコースも距離が長過ぎて気軽に参加できない」という声が多々寄せられました。
そこで、今年は横浜市内を3つのブロックに分け(本企画書4ページを参照)、各ブロックの中で完結するようにコース設計を行い、いずれも10〜15kmであり、2〜4時間程度で歩けるコースといたしました(開催日は2009年9月6日)。なお今回も、企画と運営は2006年に組織された「黒船物見遊山実行委員会」によって行われますが、コースの再設計にともなって、新たにいくつかの商店街やNPO等の諸団体が加わります。また、第1回(2006年)より引き続いて、行政や商工会議所等からもご協力・ご支援をいただいております。
このように、今回も商店街、大学、NPO、コミュニティ・ビジネス、行政、商工会議所等の関係者の協働によって運営される体制が整っており、しかもより多くのメンバーが集り、より強固な連携が構築されております。こうした協働によって運営される「黒船物見遊山・横濱あきないまちウォークラリー」は、4回目を迎えて、真の「市民による市民のためのイベント」に育ったという手ごたえを、私は実感しております。
最後になりましたが、本イベントは年に1回、市民が大挙して横浜の商店街を練り歩く仕掛けとして来年以降も継続していきたいと考えております。私たちの取り組みに対しまして、多くの方々や企業、諸団体のご理解、ご協力、ご支援を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
黒船物見遊山実行委員会
委員長 近藤 博昭